コーヒーとパーキンソン病

コーヒーに含まれるカフェインには、

中枢神経を興奮させる作用が認められます。

コーヒーを過剰に摂取すると、

高血圧や不眠、頭痛などの症状が

出ることが報告されています。

 

しかし、適量のコーヒーの摂取は

大腸がんや2型糖尿病などの生活習慣病

パーキンソン病アルツハイマー病などの

高齢期疾患に対する予防効果があることが、

これまでの疫学調査で報告されているのです。

 

パーキンソン病

手の震えや歩行困難などの

運動障害を示す進行性の神経変性疾患で、

患者数は全国で約16万人。

 

運動障害の症状を抑える薬で

治療が開始されるが、進行すると

認知機能低下などの障害を合併し

介護が必要となる病気です。

 

そんななか、米ラトガー大の

マラール・ムラディアン博士らの研究チームは、

コーヒー豆に含まれるEHTと呼ばれる

セロトニン誘導体がカフェインと相乗的に作用し、

パーキンソン病の症状を改善する

可能性を動物実験で示唆し話題を呼んでいます。

 

研究チームがEHTとカフェインの

両方の成分を、パーキンソン病

モデルマウスのエサに混入させたところ、

単独の成分を投与された

実験群マウスや通常のエサで飼育された

対照群マウスに比べて

運動障害や認知機能が改善したのです。

 

マウスの脳を詳細に調べると、

病気の進行に伴い出現する

レビー小体の主成分蓄積が

減少していることが分かっています。

 

レビー小体は、パーキンソン病以外にも

レビー小体型認知症で脳内に蓄積し

認知機能低下に関与することから、

コーヒーはパーキンソン病ばかりでなく

レビー小体型認知症の予防や

症状改善効果も期待できると

ムラディアン博士は考察。

 

私は認知機能改善のために

ココナッツオイル入りの

コーヒーを推奨しています。

その理由がもう一つ増えたようです。