週7パックの納豆で骨粗しょう症性骨折リスクが半減?🍀✨
🍀週7パック以上の納豆で骨粗鬆症性骨折リスクが半減?
ケアネット(2019/12/25)
🍀 納豆摂取と骨密度との間の直接の関連は
知られているが、
骨粗鬆症性骨折との関連については報告されていない。
今回、大阪医科大学/京都栄養医療専門学校の
兒島 茜氏らの研究で、
閉経後の日本人女性において
習慣的な納豆摂取が骨密度とは関係なく
骨粗鬆症性骨折のリスク低下と関連していることが示唆された。
The Journal of Nutrition誌オンライン版2019年12月11日号に掲載。
本研究は、納豆の習慣的な摂取と
骨粗鬆症性骨折リスクとの関連を調査した前向きコホート研究。対象は、1996、1999、2002、2006年にJapanese Population-based Osteoporosis(JPOS)研究に登録され、
ベースライン時に45歳以上であった閉経後日本人女性1,417人。
登録時に、納豆、豆腐、その他の大豆製品の摂取について食事摂取頻度調査票(FFQ)を使用して調査した。
骨折は
1999年、
2002年、
2006年、
2011/2012年の追跡調査で確認した。
主要アウトカムは骨粗鬆症性骨折で、
医師がレントゲン写真で診断した、
強い外力によらない臨床的骨折とした。
Cox比例ハザードモデルを用いて、
ハザード比(HR)と
95%信頼区間(CI)を推定した。
主な結果は以下のとおり。
・1万7,699人年の追跡期間中(中央値15.2年)、
172人の女性に骨粗鬆症性骨折が確認された。
・年齢、股関節の骨密度年齢について調整後、納豆摂取量が週当たり1パック(約40 g)未満に対するHRは、
1~6パックで0.72(95%CI:0.52~0.98)、
7パック以上で0.51(95%CI:0.30~0.87)であった。
・さらに、
BMI、
骨粗鬆症性骨折の既往、
心筋梗塞または
脳卒中の既往、
糖尿病、
現在の喫煙、
飲酒、
豆腐および他の大豆製品の摂取頻度、
食事性カルシウム摂取について調整すると
1パック未満に対するHRは
1~6パックで0.79(95%CI:0.56~1.10)、
7パック以上で0.56(95%CI:0.32~0.99)となった。
・豆腐や他の大豆製品の摂取頻度は、
骨粗鬆症性骨折のリスクと関連がなかった。
(ケアネット 金沢 浩子)
原著論文はこちら
Kojima A, et al. J Nutr. 2019 Dec 11. [Epub ahead of print]