揚げ物と死亡リスク😱
私は揚げ物はほとんどたべませんが
クリスマス🎄ぐらいはたまに
ケンタッキーは食べたいな
なんて思っていましたが。
こんな論文を見てしまうと
おとなしく。
鳥の足をグリルでこんがり焼いて。
ハーブソルトと醤油麹でもつけて
食べよっかななんて思ってしまいますよね。
お家でケンタッキー風の
揚げ物を作るのであれば。
お家に大量にキープしてある
ココナッツオイルで揚げ物を作ると良いと
師匠に教わりましたよ。
多分揚げ物はしなさそうですが🥳
それでは
論文です
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揚げ物の摂取頻度が死亡リスクに影響/BMJ
ケアネット(2019/2/1)
GI値について
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https://www.otsuka.co.jp/health-and-illness/glycemic-index/
揚げ物、とくに
フライドチキンや
魚介類のフライの頻回摂取は、
全死因死亡および
心血管死亡のリスクを高めることが、
米国・アイオワ大学のYangbo Sun氏らによる、閉経後女性を対象とした大規模前向きコホート研究「Women's Health Initiative(WHI)研究」のデータ解析の結果、示された。
北米成人の約25~36%が、
毎日ファストフード店で揚げ物を食べているという。
揚げ物の死亡への影響については、
科学的エビデンスが乏しく議論の的になっていた。BMJ誌2019年1月23日号掲載の報告。
閉経後女性で、
揚げ物の総摂取量・
種類別摂取量と
死亡リスクの関連を解析
研究グループは、1993年9月~1998年9月に米国の40施設で行われたWHI研究に登録された、登録時50~79歳の閉経後女性10万6,966例を、2017年2月まで追跡調査した。
自己記入式食事摂取頻度調査により、
揚げ物の摂取頻度と1人前の分量について評価。
揚げ物は、
フライドチキン、
魚介類(魚、エビ、カキ)のフライ、
その他の揚げ物に分類した。
主要評価項目は、
全死因死亡、
心血管死亡、
がん死亡とし、Cox比例ハザードモデルを用いて、揚げ物の摂取との関連を解析した。
がん死亡との関連は確認されず
追跡した191万4,691人年において、
3万1,558例が死亡した。
揚げ物の総摂取量については、
1日1人前以上を摂取している群は非摂取群と比較し、多変量補正後ハザード比が、
全死因死亡1.08(95%CI:1.01~1.16)、
心血管死1.08(95%CI:0.96~1.22)であった。
また、
フライドチキンを1週間に1人前以上摂取している群は非摂取群と比較し、
全死因死亡1.13(95%CI:1.07~1.19)、
心血管死亡1.12(95%CI:1.02~1.23)であった。
同様に魚介類のフライの摂取に関するハザード比は、
全死因死亡1.07(95%CI:1.03~1.12)、
心血管死亡1.13(95%CI:1.04~1.22)であった。
揚げ物の総摂取量および種類別摂取量と、
がん死亡との一般的な関連は確認されなかった。
なお結果について著者は、
揚げ方や揚げ油などに関する情報が限られていること、
食物そのものの影響と揚げることによる影響を分けることができないこと、
残余交絡の可能性があることなどを研究の限界として挙げている。
(医学ライター 吉尾 幸恵)
揚げ物フェチの死亡リスクは上昇する可能性高い?(解説:島田 俊夫 氏)-1009
企画協力:J-CLEAR/臨床研究適正評価教育機構(2019/2/22)
私達は生きるために、
食物を摂取することによりエネルギーを獲得している。
ところが、
現代社会では、
昔と異なり自宅で食事をする習慣が希薄になり、外食産業への依存が増していることは明らかな事実である。なかでも
揚げ物は、調理の簡便性や嗜好の視点から好まれる傾向がある。
とくにファストフードの普及で、
フライドチキン、フライドポテト1)らが、世界中の多くの国々において、日々の生活の中で愛用されている。
このような食生活環境の変化の中で、
揚げ物、とくに
フライドチキンや
魚介類フライの摂取量増加が死亡リスク高めている可能性を、米国・アイオワ大学のYangbo Sun氏らが、閉経後女性を対象とした大規模前向きコホート研究(Women’s Health Initiative:WHI)のデータ解析結果から明らかにし、
揚げ物による深刻な死亡率への影響を
2019年1月23日のBMJ誌に報告した。
この論文に関して私的見解をコメントする。
研究要約
全米40ヵ所の臨床施設で、
1993年9月~1998年9月にかけWHIに登録された50~79歳の女性10万6,966例を対象として、2017年2月まで追跡調査が行われた。自己記入式食事調査に基づき、揚げ物摂取と死亡リスクの関連性、揚げ物の種類と健康被害の大きさ、揚げ物がなぜ死亡率上昇につながるのかを調査・検証した。
結果
揚げ物をまったく食べない人は、
揚げ物を食べる人に比べ、
多変量調整ハザード比(HR)は全病因死亡率で1.08(95%信頼区間[CI]:1.01~1.16)、
心血管死亡率で1.08(95%CI:0.96~1.22)と有意であった。
フライドチキンを1週間に1食分以上食べる人のHRは全病因死亡率で1.13(95%CI:1.07~1.19)、
心血管死亡率で1.12(95%CI:1.02~1.23)と有意であった。
魚介類揚げ物のHRは全病因死亡率で1.07(95%CI:1.03~1.12)、
心血管死亡率で1.13(95%CI:1.04~1.22)と有意であったが、
がん死亡率上昇に関しては、
揚げ物の総摂取量・
種類別摂取量ともに関連性を認めなかった。
コメント
揚げ物が全病因死亡率、心血管死亡率を増加させるとの報告は、大きな反響を社会に及ぼす可能性がある。本研究のみでは、揚げ物と死亡率の上昇の因果関係を解明することは難しいが、
報告を深刻に受け止め、
外食では揚げ物の摂取は極力控えることが現段階での予防策として好ましいと考える。
揚げ物に使う油の使いまわしによる油質の劣化(酸化)・
変性を引き起こすこと、
およびサクサクした食感を出すために好んで使用されているトランス脂肪酸の添加が、
このような事態に深く関与している可能性が推測される。
家庭での新鮮な油の使用で同様の結果が起こるか否かは疑問で、さらなる検証が必要である。即断するのではなく、今のところは古い油や油の使いまわしを避け、油種吟味および揚げ物を食べる機会を減らす配慮が必要と考える。
疑わしきは回避することが保身につながると考える。揚げ物過剰摂取の健康被害への警鐘と受け止めるべきメッセージではないか。
しかしながら、異なる結果報告もあり、結論を出すには時期尚早かもしれない2)。