サッカー選手は認知症になりやすい?⚽️
⚽️こんなの読んじゃったら
息子にサッカーをさせようかと思ってる
親や今現在サッカーをやらせてる子の親はすぐにいろいろ騒いじゃいそうですよね。
うちの子もサッカー辞めさせてよかった
のか????
サッカー選手の奥様こそ心配ですよね
⚽️サッカー選手は認知症になりやすい?
(解説:岡村 毅 氏)
ー1142 企画協力:J-CLEAR/臨床研究適正評価教育機構(2019/11/26)
サッカー選手はアルツハイマー型認知症になりやすいという論文だ。
ああクリスマスか、
と思ったがちょっと待て、
まだ11月である。
BMJのクリスマス号
(英国ジョークのひねりの効いた論文が掲載される特別号)ではなく、
真面目な論文であった。
⚽️元プロサッカー選手と
一般人口を比較すると、
元サッカー選手は当然ながら健康なので死亡は少ないし、虚血性心疾患も少ない。
しかし
⚽️神経変性疾患は多く、
およそ5倍である。
またこの論文ではフィールド・プレーヤーとゴールキーパーを比較している。
両者は認知症リスクは変わらなかったが抗認知症薬の処方はゴールキーパーでは少なかったらしい。
どういうことであろうか?
実はコンタクトスポーツでは
遅発性の脳損傷が多いことは
よく知られている。
最も危険とされるのは
アメリカンフットボールであり、
周知の事実であろう。
選手を脳損傷から守ることは世界的なトレンドであり、ラグビーワールドカップでもHIA(Head Injury Assessment)
が行われていたのをご覧になった方も
多いだろう。
なぜかこの論文でははっきり書いていないようだが…サッカーで脳損傷が起きる原因は、
はっきり言おう、ヘディングである。
ゴールキーパーとしつこく比較しているのも、ヘディングの有無を見たいからに違いない。
英国サッカーといえば、今でこそやれゲーゲンプレスやらティキ・タカやらおしゃれな戦術サッカーが隆盛であるが、かつてはサイドからのセンタリングを押し込むだけであった。考えただけでも脳損傷を起こしそうだが。
野球の球数制限はようやく実現したが、
ヘディングが禁止される日もいつか来るのかもしれない。いろいろ思うところはあるが、
時代の流れであることは確かだ。
オリジナルニュース 元プロサッカー選手、神経変性疾患死3.45倍/NEJM(2019/10/31掲載)
企画協力:J-CLEAR/臨床研究適正評価教育機構(2019/11/26)