新型コロナ、感染防止に銅マスク?😷

新型コロナウイルスSARS-CoV-2)感染拡大の勢いは衰えず、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)症例は増え続けている。

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(画像はイメージ画です)

こうした中、群馬大学ベンチャー企業のグッドアイ社らは、群馬大学が出願した特許技術を基に、抗菌・抗ウイルス効果のある銅繊維シートの開発に成功したと発表。この繊維シートを用いたマスクなどへの応用により、SARS-CoV-2感染拡大の阻止が期待できるとしている。
銅単独に比べ1,000倍の殺菌効果
 2020年3月に米・カリフォルニア大学とプリンストン大学の研究グループが、SARS-CoV-2の生存期間は付着した場所により異なることを報告した。それによると、生存期間はプラスチックやステンレスの表面では48~72時間と⾧いのに対し、銅の表面では4時間と極端に短いという(関連記事「新型コロナ、環境内で数時間~数日生存」)。

 今回、同社らが開発した銅繊維シートは、銅箔でコーティングされたポリマー繊維に、高い抗菌・抗ウイルス効果が報告されている可視光応答型の光触媒を塗布したもの。群馬大学で行った実験によると、銅単独の場合に比べ1,000倍の殺菌効果が確認されている。

 ウイルスの体内への侵入経路として、ウイルスが付着した手でマスクや顔を触ることが指摘されている。そのため、今回開発した銅繊維シートを用い通常のマスクに重ねて装着するオーバーマスクを作製することで、感染リスクの大幅な低減が期待できるかもしれないという。

 オーバーマスク以外の可能性として、同社らは、手袋、エレベーターのボタンや電気のスイッチに付けるカバー、つり革やドアノブを覆うカバーなど不特定多数の人が触れるアイテムへの応用を挙げ、「COVID-19の拡大防止に期待が持てるのではないか」との考えを示している。