2020-01-01から1年間の記事一覧

勃起不全が心房細動リスク上昇と関連

HealthDay News(2019/12/11) 勃起不全(勃起障害、ED)の男性は、心房細動と診断される傾向が強いことが新たな研究で明らかにされた。心房細動は不整脈の一種で、血栓、脳卒中、心不全の原因となることもある。米国では最大610万人がこの疾患に罹患している…

金銭管理の問題はアルツハイマー病の予兆か

HealthDay News(2019/12/17) 未払いの請求書がたまり、銀行口座の残高はマイナス、投資は先細り――。高齢者にこうした金銭管理の問題がみられたら、認知症やアルツハイマー病の予兆であるかもしれない。未診断で早期のアルツハイマー病患者は、適切な家族の援…

運動によるうつ病予防は遺伝的高リスクの人にも効果

HealthDay News(2019/12/18) うつ病を発症するリスクが遺伝的に高くても、運動することで予防効果が得られる可能性があることが、米マサチューセッツ総合病院精神科および米ハーバード大学T.H.チャン公衆衛生大学院に所属するKarmel Choi氏らの研究から明ら…

テストステロン補充で男性の血栓リスクが2倍に

HealthDay News(2019/12/19) テストステロン補充療法により血栓リスクが高まる可能性を示した研究結果が、「JAMA Internal Medicine」11月11日オンライン版に発表された。過去6カ月以内にテストステロン補充療法を受けた男性では、同療法を受けていない男性…

コーヒー摂取で腸内環境が改善?

HealthDay News(2019/11/28) コーヒーを摂取すると、腸内細菌叢のバランスが改善する可能性があることが、米ベイラー医科大学消化器内科准教授のLi Jiao氏らが行った研究で明らかになった。研究の詳細は、米国消化器病学会(ACG 2019、10月25~30日、米サン…

お腹の脂肪が心筋梗塞の再発リスク増加と関連

HealthDay News(2020/2/10) 一度心筋梗塞を発症した患者は、腹部の脂肪が多いと、再度心筋梗塞を起こしやすいとする研究結果が、「European Journal of Preventive Cardiology」1月21日オンライン版に掲載された。 腹部肥満により初回の心筋梗塞リスクが上昇…

緑茶をよく飲む人は長生きできる?

HealthDay News(2020/2/10) 緑茶をよく飲む人は健康で長生きできる可能性が高いことを示唆する大規模研究の結果が報告された。中国医学科学院のXinyan Wang氏らが10万人超の中国の成人を対象に実施した研究で、緑茶を週3回以上飲んでいた人では飲む習慣がな…

統合失調症の再発予防、ω-3脂肪酸+α-LAは有用か

ケアネット(2014/7/17) 統合失調症の抗精神病薬中止後の再発予防に、オメガ-3系多価不飽和脂肪酸(ω-3 PUFAs)と代謝抗酸化物質であるα-リポ酸(α-LA)の組み合わせが有効であるというエビデンスは、示されなかったことが報告された。南アフリカ共和国・ステ…

EPA、DHA、ビタミンDは脳にどのような影響を及ぼすか

ケアネット(2015/3/12) 米国・オークランド小児病院のRhonda P. Patrick氏らは、注意欠如・多動症、双極性障害、統合失調症などセロトニンが関与している脳機能障害患者では、ビタミンDおよび海洋性ω-3脂肪酸すなわちエイコサペンタエン酸(EPA)やドコサヘ…

うつ病にEPAやDHAは有用なのか

ケアネット(2015/11/30) 大うつ病性障害(MDD)に対するn-3系多価不飽和脂肪酸(n-3PUFAs;オメガ3脂肪酸としても知られる)の有効性のエビデンスは、現時点では不明であるとする報告が、英国・ボーンマス大学のAppleton KM氏らにより発表された。プラセボを…

魚を食べるほどうつ病予防に効果的、は本当か

ケアネット(2016/9/7) 魚類の摂取やn-3多価不飽和脂肪酸(PUFA)は、うつ病予防に効果的であるといわれているが、賛否両論がある。イタリア・Ospedaliero-Universitaria Policlinico-Vittorio EmanueleのGiuseppe Grosso氏らは、食事による魚類やn-3PUFAの摂…

ストレスや鬱に対する朝食の重要性

ストレスやうつ病に対する朝食の質の重要性ケアネット(2018/9/20) スペインの青少年527例を対象に、ストレスやうつ病の認知に基づき、朝食の摂取および質と、健康関連QOL(HRQOL)との関連について、スペイン・アリカンテ大学のRosario Ferrer-Cascales氏ら…

学生の認知機能に対する朝食の影響~ADHDとの関連

ケアネット(2020/2/28) 米国・アメリカン大学のElizabeth T. Brandley氏らは、大学生の認知機能に対する栄養バランスの取れた朝食の効果について、注意欠如多動症(ADHD)の有無の影響を考慮し検討を行った。American Journal of Health Promotion誌オンライ…

鬱病 不安症 PTSD歴と認知症リスクメタ解析

ケアネット(2020/6/24) うつ病、不安症、心的外傷後ストレス障害(PTSD)は認知症と関連しているといわれているが、これらが認知症のリスク因子(因果関係または前駆症状)、併存疾患、後遺症(2次的影響)であるのかはわかっていない。これまでのメタ解析で…

新型コロナで注意すべき精神・神経症状 英・システマチックレビューおよびメタ解析 2020年06月01日 05:10

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)において、診療現場で注意すべき患者の精神・神経症状にはどのようなものがあるか。英・University College London, Division of PsychiatryのJonathan P. Rogers氏らは、システマチックレビューおよびメタ解析を行い、…

小児期の虐待経験が生活習慣病リスクに?

小児期に不適切な養育(広義の虐待)を受けた人は成人後の心臓病、高血圧、2型糖尿病の発症リスクが有意に高いことが分かった。英・University of BirminghamのJoht S. Chandan氏らがJ Am Heart Assoc(2020; 9: e015855)で報告した。不適切な養育には、積…

腸内細菌の代謝産物が認知症リスクに関連 もの忘れ外来受診者の便検体を解析 2020年05月29日 05:00 記事をクリップする

国⽴⻑寿医療研究センターもの忘れセンター副センター⻑の佐治直樹氏らは、同センターもの忘れ外来を受診した患者の便検体を収集し、バイオバンクに保存された臨床情報を活⽤して腸内細菌と認知機能との関連を解析。腸内細菌における特定の代謝産物が認知機…

フィルターを使って淹れるコーヒーが心臓に良い可能性を示唆 HealthDay News(2020/5/19)

コーヒーを飲むのなら、フィルターを使って淹れるコーヒーが最も健康的であることが、ヨーテボリ大学(スウェーデン)のDag Thelle氏らによる研究で示された。コーヒーを日常的に飲んでいる人は、コーヒーを飲む習慣がない人と比べて寿命が長かったという。…

COVID-19の流行による性生活の変化

トルコ・Esenler Maternity and Children's HospitalのBahar Yuksel氏らは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行がトルコ人女性の性行動にどのように影響するのかを評価するため、COVID-19流行前に行われた研究データと流行中のデータを用いて観察研…

顔の3D画像、睡眠時無呼吸を高精度で判別 2020年05月15日 05:10

顔面の三次元(3D)画像の解析により閉塞性睡眠時無呼吸(OSA)の有無を判別できる可能性を示した研究結果を、オーストラリア・University of Western AustraliaのPeter Eastwood氏らがJ Clin Sleep Med(2020; 16: 493-502)に発表した。OSA患者とOSAのない…

1型糖尿病の人がCOVID-19について知っておくべきこと HealthDay News(2020/4/27)

1型糖尿病患者は普段でさえ常に健康上の気苦労が少なくない。それに現在は、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の不安が加わっている。 1型糖尿病患者のCOVID-19感染リスクについて、米JDRF(旧・若年性糖尿病研究財団)のCEOであるAaron Kowalski氏は、…

性行為によるCOVID-19の感染リスクは? 2020年05月08日 17:40

エボラ出血熱やジカウイルス感染症など多くのウイルスは感染者の精液から検出され、精巣炎を引き起こす場合があり、熱性疾患を介して男性の生殖機能と精子形成能に悪影響を及ぼす可能性があると指摘されている。中国・Huazhong University of Science and Te…

【新型コロナ】重度のビタミンD欠乏で死亡率2倍か 米研究報告

新型コロナウイルスのワクチンや治療薬の開発が世界中で進んでいる。しかし、現状、ワクチンや確立された治療薬がない今、新型コロナと闘うには免疫力をつけることが重要だ。 免疫力を高める栄養素の1つにビタミンDがあるが、ビタミンDの濃度と新型コロナに…

糖尿病患者はなぜCOVID-19への懸念が大きいのか? HealthDay News(2020/5/4)

家族や友人に糖尿病患者がいる人なら、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の高リスク者リストの中に、常に糖尿病患者が挙げられていることにお気づきかもしれない。そして「なぜだろう?」と思っていることだろう。 糖尿病患者にとって良いニュースと良く…

10分未満の中高強度身体活動の蓄積でも要介護リスクが低下

運動を含む身体活動にはさまざまな疾患の予防・改善効果があり、実際に公的機関の健康政策や多くの疾患治療ガイドラインで運動療法が推奨されている。それらの推奨では、1回の身体活動の継続時間を重要視していることが多い。例えば2019年にWHOが策定した認…

糖尿病の発症をAIが高精度で予測

糖尿病の新規発症を人工知能(AI)で予測できる可能性が報告された。金沢大学大学院医学系研究科循環器内科の野村章洋氏らの研究によるもので、詳細は米国内分泌学会(ENDO2020、3月28~31日、米サンフランシスコ)で発表予定であったが、新型コロナウイルス…

早期認知症発症のリスク因子~剖検による確認

アルツハイマー病(AD)とレビー小体型認知症(DLB)は、混在している場合が多く、それらのリスク因子を明確にすることは難しい。米国・テキサス大学サウスウエスタン医療センターのJeff Schaffert氏らは、剖検で確認されたAD、DLB、ADとDLBの混合型(AD+DL…

NYのCOVID-19入院患者、高血圧57%、糖尿病34%/JAMA

米国ニューヨーク州の12病院に入院した、新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019、COVID-19)患者5,700例について症例研究(case series)を行ったところ、年齢中央値は63歳、約57%が高血圧症を、また約34%が糖尿病を有していたことなどが明…

アルツハイマー病発症リスクの抑制に長寿遺伝子が関与か?

HealthDay News(2020/5/4) 「APOE4」遺伝子を保有している人は、アルツハイマー病を発症しやすいことが知られている。しかし、APOE4遺伝子を保有していても、ある特定の遺伝子多型を持っていれば、アルツハイマー病の発症リスクは低下する可能性があることが…

ビタミンDが高齢者の股関節骨折からの回復を後押し

HealthDay News(2020/4/23) 股関節を骨折した高齢者では、ビタミンDの摂取が十分な場合、手術後に歩行可能となる確率が高いとする研究結果が報告された。研究を率いた米ラトガース大学栄養科学部のSue Shapses氏は「ビタミンD欠乏は、歩行の制限を招きかねな…